実家が自営業なので、税は身近に感じていました。父が帳簿をつけ、検算をそろばんでお手伝いし、当たり前のように商業高校に進学しました。
商業高校で「税務」という科目を選択したときに、「税のしくみは複雑で、知っているほうが税金が少なくてすむ」という印象を持ちました。その時から税の専門家である「税理士」という資格に興味を持ったものの、家庭の事情で進学は断念しました。
OLになったものの、数年経つと仕事だけでは物足りなく思い、通信教育で宅建を取りました。そこで久しぶりの資格試験に燃えたのです。まだ自分はできるのではないか、と思い、一度は断念した税理士を目指すことにしました。税理士試験は、1年に1回の試験ですが、1科目ずつとることができ、5科目とれば資格となります。コツコツ積み重ねることができるのも、私に合っていました。
その時、すでに24歳。当時は24歳は適齢期で、寿退社が当たり前の時代でした。今から始めてもなぁ。。。迷った私の背中を押したのは、母がよく口にしていた言葉です。
「今より若い時はない!」
ちなみに母は80歳を過ぎた今でもそう言いながらスポーツジムに通っています。
一大決心した私は、OLをしながら、専門学校に通う日々が始まりました。